地中熱・地下水熱・温泉排湯・空気などの“再生可能エネルギー熱”を熱源としたヒートポンプ製品で「持続可能な社会の実現」を目指します。

地中熱・再生可能エネルギー熱利用

 

中部経済新聞2021年11月20日号
透析熱回収システム拡販についての記事が掲載されました

<記事原稿>

業務用ヒートポンプ製造のゼネラルヒートポンプ工業(本社名古屋市中村区名駅24514、柴芳郎社長)は、透析治療における排水熱を利用した「透析熱回収ヒートポンプシステム」を拡販する。これまで大規模透析専門病院向けが中心だったが、中小規模の専門病院でも導入しやすいよう、機能を絞った小型の新製品を開発、発売した。排水熱を利用することで電気使用量を通常よりも7割以上削減。透析病院のコスト削減につなげるほか、地球環境にも貢献する。今後販売先を広げ、普及を目指す。(竹田ゆりこ)

  透析熱回収ヒートポンプシステムは、ヒートポンプメーカーであるゼネラルヒートポンプ工業と透析装置メーカー、医療機関が連携し2013年ごろから開発に向けた取り組みを開始。6年前に製品化し、これまでに約30件の導入実績がある。

  透析治療における電力の多くは、原水を温めてろ過する「RO装置(水処理装置)」や透析装置で行われる加温の際に消費される。透析治療で使われる多量の透析液は人肌温度にヒーターで制御され、治療後には捨てられているが、同システムは、RO装置から出る排水や透析排水の熱を回収し、ヒートポンプの熱源に利用する。

  ヒートポンプを用いることで、排水熱を少ない電力で大きな熱エネルギーに増幅し、その熱エネルギーをRO装置の加温に効率的に利用できる。同システムの導入前後で比較すると、透析病院での電気使用量が7割以上削減できるという。

  従来、展開してきた透析熱回収ヒートポンプシステムは、60~100床の大規模な透析病院に適していたが、30床前後でも導入しやすいよう、RO装置の排水熱の回収に特化した小型の新製品を開発、このほど発売した。中小規模の透析病院でも電気使用量の7~8割削減を実現。設置にかかるコストも抑えた。柴社長は「想定以上の省エネ効果を発揮しており、普及が期待できる」と話す。

  透析熱回収ヒートポンプシステムは本年度、中部科学技術センターの顕彰対象に選ばれ、「振興賞」を受賞。ヒートポンプを透析治療の熱回収に応用した技術や独創性、省エネ貢献などが評価された。受賞も弾みに今後、拡販を進める。