地中熱・地下水熱・温泉排湯・空気などの“再生可能エネルギー熱”を熱源としたヒートポンプ製品で「持続可能な社会の実現」を目指します。

地中熱・再生可能エネルギー熱利用

|2021年11月17日号|

 

空調タイムス掲載記事

空調タイムスに「中部科学技術センター顕彰振興賞」受賞の記事が掲載されました。

ご一読くださいますようお願いいたします。

<記事原稿>

ゼネラルヒートポンプ工業(社長=柴芳郎氏、本社・愛知県名古屋市中村区名駅2-45-14)は1984年に冷房と給湯を同時に行う排熱回収型ヒートポンプ(HP)を先駆的に開発したメーカー。現在も業務用・産業用を問わず多様なHPを開発し、供給している。近年は排熱回収HP技術を医療業界にも展開しており、ウォーターテクノカサイ(本社・東京都小金井市)、日機装(本社・東京都渋谷区)と協業して透析病院向けに透析熱回収HPシステムの拡販に取り組む。同システムは人工透析治療の際に出る透析排熱やRO(逆浸透膜)濃縮排水の熱をRO装置の原水加温用途で利用し、省エネを実現するもの。同HPシステムの開発技術が高く評価され、3社は1020日、公益財団法人中部科学技術センター(会長=阪口正敏氏)主催の第20回(令和3年度)中部科学技術センター顕彰で「振興賞」を受賞した。

 透析治療で使用される大量の透析液は約30に電気ヒーターで加温され、治療後は熱を持ったまま捨てられる。ゼネラルヒートポンプ工業が開発し、ウォーターテクノカサイと日機装が販売面で協力する透析熱回収HPシステム「スマートEシステム」は、透析排水やRO水製造時に捨てられる濃縮排水の熱を回収してRO水の原水加温用途で利用できる。これにより透析治療時間とシステムの稼働時間のアンマッチな動作がなく、季節変動、天候、昼夜などの影響を受けにくい。ゼネラルヒートポンプ工業の柴社長は「HPを採用したことで、回収できる熱量が多くなるとともに、排液と原水の熱エネルギー移動をHPで行うため、排液と原水が混ざり合う危険が全くない」と話す。

 同社が先行納入した透析病院の実測データでは、従来のRO水原水加温装置と比べ「スマートEシステム」を導入した方が電力料金を年間平均で約78%削減できた事例がある。これまでにも同システムの省エネルギー性能は対外的に高評価を得ており、3社は平成29年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門で「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。 

20回中部科学技術センター顕彰「振興賞」を受賞した際には「実際の現場に即した透析熱回収システムを開発されたことは技術力もさることながら、高い創造性を感じる」「省エネまでなかなか目が行き届かない医療関係へのHPを導入したことは評価される」「透析業界への波及効果が大きく期待される」などの評価を得た。 

同システムのラインナップは60床用と100床用の2タイプに加え、昨年にはRO濃縮水からの排熱回収に特化した小型機種を同社は開発した。これにより従来は規模的に同製品の供給が難しかった病床数30床前後の病院に対し提案できる幅が広がった。