地中熱・地下水熱・温泉排湯・空気などの“再生可能エネルギー熱”を熱源としたヒートポンプ製品で「持続可能な社会の実現」を目指します。
施設の老朽化にともなう全面リニューアルに際し、「源泉加熱」「給湯」「冷暖房」をすべてヒートポンプで賄うシステムを採用。地中熱・温泉排湯熱のほか、冷房排熱も熱源として利用しています。 本施設の設置場所は地下水と温泉が豊富なため、通常の地中熱システムに比べて採熱量が非常に大きく、通常の10倍の量を安定して得られます。また、温泉排水は30〜35℃程度ですが、これを排湯槽に一旦貯めてプレート式熱交換器でヒートポンプの熱源水と熱交換することにより、最低15℃まで熱を回収可能。温泉排水の放流温度を下げる効果もあり、川の水温上昇による生態系への影響も低減します。 ちなみに国の補助金(補助率3分の1)を含めた従来システムに対する投資回収年数は約2.5年でした。
納入したシステムは、平成19年に第9回電力負荷平準化機器システム表彰において「財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター理事長賞」を受賞しました。
■場所:長野県軽井沢町
■水冷式ヒートポンプ:25馬力×16モジュール 冷暖房・給湯・源泉昇温・氷蓄熱・熱回収
■地中熱交換器:最大採熱量600kW
■温泉排熱回収設備:最大採熱量600kW
■貯湯槽:42t×1基・28t×1基
■源泉加熱槽:26t×1基
■氷蓄熱槽:20t×1基(スタティック)
■中央監視設備・遠隔監視設備
■受電:系統電力
■自家発電設備:水力発電225kW(3基合計)